謝意

本回想録『シー ザ スターズとわたし』(The Star & I)を執筆するにあたり、多くの友人からのご協力を賜りました。謹んで感謝の言葉を申し上げます。なかでも姉の崔嘉心(クリスティン)には特別な感謝の気 持ちを抱いています。幼少のころから読書と作文をこよなく愛したクリスティンは、その才能によって本回想録の執筆を支えてくれました。子どものころは、姉 が優れた文才を持っていることなど知るよしもありませんでしたが、その類まれなる才能に改めて驚いています。

クリスティンの執筆に対する厳格なこだわりや励まし、熱心な指導が得られなかったら、この回想録が世に出ることはなかったでしょう。

ク リスティンとわたしはこの回想録を、深い愛情をもってわたしたち姉弟を育て上げてくれた母親の崔黄紫霊に捧げたいと思います。とても教育熱心で、競走馬 や競馬にも深い情熱を捧げた母の生涯を、この回想録を通じて広く伝えられることを幸いに思います。また、この文書の「はじめに」と、第1部「スターへの 道」の「アーバンシー」の項は、わたしの代わりに母に執筆してもらいました。これらの部分のエピソードはわたしが幼少期のものなので、その内容を詳細に、 臨場感をもたせて伝えるためには母の協力が不可欠でした。また母は、シー ザ スターズの母馬であるアーバンシーを手に入れたときのことを当事者の1人として記憶しているので、この部分は母自身に書いてもらったほうが、読者がより 深く物語を理解できると考えました。

英国の作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングはかつて、「東は東、西は 西。東西は永遠に相通じることはない」と語りました。しかし、これは時代遅れの考えではないかと思います。わたしたち若い香港人の目から見れば、世界は すでにひとつです。世界を変えたいとは思いませんが、階層や信仰、人種の垣根を超えて、世界の人々が共存共栄できる時代が訪れてほしいと純粋な気持ちで 願っています。

わたしの母は、地球の未来は、世の中に偏見を持たず、テクノロジーにも精通する若者たちの手の中にあると語っています。そ うした若い世代と彼らよりも上の世代とが手を携え合って、よりよい未来を築いてほしいと願っているのです。母は、家庭教育においても、親が子どもに一方的 に何かを教えるのではなく、親から子へ、子から親へと互いに学び合うことが大切だと考えています。

これまで競 走馬や競馬の世界に関心のなかった方々が、本書を通じて新たな興味を抱いていただけるようであれば幸いです。競馬の世界は、希望や夢、勝利と挫折、そして 笑いと涙が、まるでジェットコースターのように激しく揺れ動く世界です。競馬は巨大で国際的なサーカスであり、夢の工場でもあり、神に選ばれたもっとも高 貴な馬だけが、勝者として君臨できる王国なのです。








 
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